私は双極性障害になってから定期的にやって来る『抑うつ』と闘っています。
病気でなくてもこの社会で生きてりゃ辛く落ち込むことだってありますよね。そりゃそうです!皆さんいろいろな形でそれを払い退け、乗り越えていることと思います。
しかし……精神疾患がある方にとっては一筋縄ではいかないのが現実。。
そこで今回は、同じ症状に悩んでいる方へ私の経験を基にしたその症状や対処法を紹介します!
もしかしたら病気かも?と疑っている方にも参考にしていただければと思います。

抑うつの原因はいろいろ!
気分が落ち込みやる気が出ない……
そんな抑うつを招く原因には様々な理由が考えられます。
- 大切な人を失うなど悲しい出来事
- 職場・家庭・学校など環境によるストレス
- 友人関係や恋愛での悩み
- 何らかの病による精神的な不安
普通に生活していれば誰しもが悲しい出来事を経験し、悩み落ち込むこともありますよね。
気を許せる相手に相談したり、自分なりのストレス発散方法を試したり、なんらかの気晴らしにより回復していくと思います。
精神疾患の場合はちょっと複雑!
しかし病気が要因となる場合の抑うつはどうでしょう?
理由があったり無かったり
些細な喧嘩や仕事での小さなミスなど、そこまで思いつめることもないようなことが引き金になり抑うつ状態を招きます。
冷静になって考えると「何故こんなことで落ち込んでいるんだろう……?」と意外とどうでも良い事だったり。
時には理由がないこともあり、ひたすら辛い現状に耐える事しかできないのです。
それでもそこから脱せないから辛いですよね。
極端な気分の高揚も原因の一つ
これは双極性障害の方に当てはまる事ですが、鬱と躁が交互に現れるこの病の特徴として、
躁の波が激しいほどその後の抑うつが激しくなります。
そのため極端な躁状態を避けて気分を一定に保たなければなりません。
相談しても理解されにくい
私は元々あまり人に相談しないタイプでしたが、この病をきっかけにただ一人だけ信頼できる友人に相談しました。
プライドの高さや病気を理由に弱音を吐くのが嫌だったのですが、案の定友人には「辛いのは皆んな一緒だからね〜」とあしらわれます。
そう言われるのが怖くて今まで言えなかった分、大いに傷つきました。
あまり危機感なかったのかも知れませんね、そのあと普通に自分の相談してきましたから(笑)
そんなもんなのです、私だって当たり前にみんなが苦労しながら生きていることぐらい十二分に理解していますからね。
私が経験した“精神疾患による”抑うつの症状
そんな誰もが辛い抑うつ症状ですが、双極性障害の私の場合は後者の精神疾患による影響が多くありました。
これが非常に厄介で【急に訪れて長く居座ることもあれば、突然消え去ることもある】かなりの気分屋なんです。
なにもやる気が起きない!
基本的に無気力です。
仕事はもちろん、集中して何か作業をするということが難しくなります。
底知れぬ不安や悲しみに襲われる!
前述した通り、理由なき抑うつはひたすら不安や悲しみを与えます。
それは解決の目処がなく底知れない苦痛なのです……
外出は嫌!誰とも会いたくない!
当然外出なんてできる状況じゃなく、誰とも顔を合わせたくなくなります。
私は元々友人が多い方ではないですが、これによりほぼ失いました。
夜は眠れないし、朝は起き上がれない!
夜はなかなか寝付けないうえに朝はとってもしんどい!
私の場合は目覚めた瞬間から絶望的な気分がはじまり、布団から出ることができません。
眠いとかじゃありませんよ!
本当に夜寝る前は朝が来て欲しくないと思うほど、辛いんです。
抑うつに対処するためのヒント
精神疾患による抑うつ状態には、それと向き合う力や周りの理解も大切。
誰にも理解されずに一人苦しむのは本当に辛いことですよね。
その場しのぎかもしれませんが、私がオススメする対処法をご紹介します。
それでも理解してくれる人がいる!
先ほどは残念な結果だったものの、中には理解してくれる人もいます。
私の場合は職場の上司や、仕事関係で知り合った方でした。
前者は同じ精神疾患を患っていた女性上司で【同じ苦しみを経験しているからこその理解】がありました。
話した切っ掛けとしては、私は定期的な通院が必要だったため遅れて出勤することがあり、その報告のためお話しする必要があったからです。
後者はとても優しい人で、実際には病気のことが分からずともそのような“相手に対しての向き合い方が上手な方”だったんだと思います。
なにを言うわけでもなく親身に話を聞いていただいて、ご迷惑をおかけしたな〜と思うほどです。
このようにめちゃくちゃ心が広い優しい人って絶対にいるんです!
この人はどうかなぁ〜?と顔色を若干うかがう必要もありますが、思い切って相談してみるのも良いと思います。
話すことでスッキリしたり、前向きになれることもありますよ!
頑張らなくて良い!無理せず休息しましょう!
社会人になりそれなりの責任や立場を担う方にとっては、自由に休暇を取れないのが現実。
せっかくの有給もなかなか消化できないですよね?
だけど私もそうやって有給も消化しないまま、仕舞いには休日出勤や誰かの穴埋めで出勤するなど常にフル稼働していました。
これでは抑うつが余計に悪化するだけでなく、さらなる病の原因にもなりかねません!
思い切って上司に相談し、まとまった休暇をとってゆっくり休みましょう。
まぁ、これが出来たら苦労しないんですけどね……
病を疑ったら迷わず病院へ!
私の場合は発症して数年経ってから病院に行きましたが、症状も悪化し最終手段としてすがった形です。
最初はなんだか敷居が高くて足が向かなかったのですが、もっと早く行っていれば良かったと思います。
実際には思っていたのと違う病が潜んでいるなんて事もあるかもしれませんし、何より肩の荷が降りてスッキリしました!
もともと飲んでいた薬の副作用などが抑うつ症状を招くこともあるそうなので、思い当たる方は主治医の先生への相談もオススメします。
精神疾患の場合は病院や先生との相性もありますので、出来るだけしっかりと下調べをしてから行くことをオススメします。

まとめ
いかがでしたでしょうか??
精神疾患の場合は理解されにくい分、ひたすら自分との闘いが続きます。
少しでも理解を求めて声をあげることや、たまにはゆっくりリラックスした時間を過ごすことも大切です。
私は仕事が好きな分、調子に乗って症状を悪化させてしまうこともありましたが「休むことって大切なんだな〜」とか、聞き手に回りすぎて自分のことを話してこなかったけど「人に話すことで安心できたりスッキリするもんだな〜」と学んだこともありました。
不器用な人間はこうやって成長するんですね(笑)
皆さんの心が少しでも休まりますように、私も引き続き肩の力を抜いて生きていきます!