『ブロークン・イングリッシュ』主人公ノラから学ぶ30代独身女性の6つのリアル&心に残る名言集|私のおすすめ映画vol.02

こんにちは、ぽんこつ(@timeflies_bs)です。

この記事ではシリーズ『私のおすすめ映画』と題し、私がオススメするお気に入りの映画やドラマといった作品を紹介していきいます。

ぽんこつ

第2回目の私のおすすめ映画は
Broken Englishブロークン・イングリッシュ』。

アメリカでは2007年、日本では2008年公開。女優ジーナ・ローランズの実娘であるゾエ・カサベテスが監督を務めた作品です。

目次

『ブロークン・イングリッシュ』について

『ブロークン・イングリッシュ』イメージ

ニューヨークとパリを舞台に、30代 独身女性ノラ・ワイルダー(パーカー・ポージー)のリアルな人生観と不器用で臆病な恋愛が描かれた作品です。

30代独身女性とターゲット層が狭いですが、公開から10年以上経ち当時より現代の方が共感できる人は多いのではないでしょうか?

ぽんこつ

将来の自分を予言するかのように20代前半で観て謎の共感を得ていた私。30代になったらもうノラを抱きしめたい!←

ブロークン・イングリッシュとは、

ブロークン・イングリッシュとは、英語のネイティブスピーカー以外が使う文法や発音に誤りがある英語。また、外国語の訛りが含まれた理解しにくい英語のこと。

あらすじ

ノラ・ワイルダー、30代独身。ニューヨークのホテルでVIP対応として働いている。親友は結婚し、男性と付き合おうとすれば失敗・・・。そんなある日、魅力的なフランス人、ジュリアンに出会う。情熱的に、ストレートに気持ちをぶつけてくる彼に心を奪われながらも、失敗して傷つくことを恐れ、距離を置こうとするノラ。やっと自分の気持ちに正直になり始めたとき、ジュリアンから「パリに帰る」と伝えられてしまう。

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ノラから学ぶ30代独身女性のリアルな心情

これを30代独身女性と決めつけるとまた時代的には良くないんですが、ある一部にとってはめちゃくちゃ共感できるのがこの作品の見どころです。

ノラを通してそのリアルな心情が浮かび上がります。

前置きしておくとストーリーは若干「ないな!」というシーンがちらほらあります。リアルながらファンタジー的な部分も含まれていると世間ではマイナス評価もありなんですが、個人的には映画だし良いじゃんと思います。

ぽんこつ

ストーリーうんぬんよりノラ自身を見て欲しいの!

以下ネタバレ注意!

仕事は完璧なキャリアウーマン

ニューヨークのホテルで<VIP対応係>と、年齢的に責任ある立場でバリバリ働くノラ。「結婚しなきゃ」という半ば使命感を抱えながらも仕事に人生を捧げる女性です。

同僚からも頼りにされトラブル時には駆り出される始末。簡単に身を引ける状態でもないのです。

ぽんこつ

ここまで来ると仕事を選んでも幸せな気もするけどね。世間の常識とかに振り回されると結局全部うまくいかないのよ。

親友は結婚しママからはプレッシャー

『ブロークン・イングリッシュ』1シーン
ママ&ノラ

親友という身近な存在が結婚すると、「次は自分!」と勝手にノミネートされちゃう感ありませんか?急にスポットライトを浴びたように周りからターゲットにされ、いらぬプレッシャーをかけられる日々。

ノラも親友オードリー(ドレア・ド・マッテオ)が結婚したことでママからくどくど……。実はオードリーはノラが紹介した男性と結婚したらしく、ママは娘であるノラと結婚してほしかったようです。

ぽんこつ

めんどくせぇww

しかしそんな親友オードリーにも苦悩があり……。

ちなみにノラの母親役はゾエ・カサベテス監督の実母である女優ジーナ・ローランズが演じています。

しかし恋愛は失敗ばかりの日々

『ブロークン・イングリッシュ』1シーン
ノラ&ニック・ゲーブル

ノラは美人でまぁまぁモテるけど恋愛はいまひとつ。決して諦めているわけではないけれど、頑張ってデートをしても失敗し空回り状態です。

ノラも結局は誰かを求めているので、焦りもあるしちょっとでも心が通じると酔った勢いで流されてしまいます。

ぽんこつ

この年齢になっての失敗は大ダメージ。調子に乗って飲み過ぎて引かれたりね!(経験者は語る)

心の中では常に孤独と戦っている

『ブロークン・イングリッシュ』1シーン
ノラ&オードリー

恋人が出来ないことへの焦りが日に日に増すと自分を責めるノラ。

——私の何かが間違っているけど、それが何かわからない……。

そのままの自分”で愛し愛されることを望むノラにとっては辛い現実です。

ノラは精神不安定で心の中は孤独でいっぱい。安定剤を服用したり、ヨガで精神統一する日々。酒とたばこも彼女の必需品。

さらに「愛する人を見つけたいのに、必死な自分が嫌!」というのもこの年齢あるある。それなりに社会的地位を築くとカッコ悪い自分を認めたくない変なプライドが邪魔をします。

ぽんこつ

彼女のなんともいえない不安な表情が素晴らしい。大げさすぎず自然なポージーの演技にも注目です。

イケメンに好かれるもグダグダする

『ブロークン・イングリッシュ』1シーン
ノラ&ジュリアン

ノラはフランス人のジュリアン(メルヴィル・プポー)から熱烈アプローチを受けるわけなんですが、完全に恋に臆病になっているノラは思い切って飛び込むことが出来ません。

ここまでくると(——もう失敗したくない!)と素直になれないノラの心の内にめちゃめちゃ共感できるのではないでしょうか?

ノラがグダグダしているうちに彼はパリに帰ってしまい、ここからはそんなノラの自分との戦いになります。

ジュリアンが情熱的でまぁカッコいい!「君は美しいからキスしたい」なにか問題でも?みたいなアプローチがツボすぎるwwしかもその後も度々キスしたがるジュリアンww

ぽんこつ

日本人女性が外国人に弱いのわかるわ〜。だけど私なら絶対騙されてるもん辛い。※知らない外国人に着いていってはいけません。

ここぞという時に決断できない

最初はデートに出掛けたりして自ら行動していたノラですが、失敗が重なると自暴自棄になり好意を寄せてくれるジュリアンを遠ざけてしまいます。

ぽんこつ

ここまで来ると正解わからん!

ジュリアンもまた、フットワークの軽い男で「一緒にパリに行こう」と誘ってきます。しかも明日wwもし好きな人のために今のキャリアや環境を捨て二つ返事で着いていくかとなったら、誰でも怖いし勇気のいる選択です。

ましてやジュリアンはフランス人で住む場所も文化も置かれた環境も違う。時々言葉も通じないブロークン・イングリッシュ。←出た!

「好きなら行くでしょ!」っていう人もいますけど、決してポピュラーではないですよね。今の環境にどっぷりつかっていれば尚更、愛があっても臆病になるものです。

ノラから学ぶ30代独身女性の心に突き刺さる名言集

『ブロークン・イングリッシュ』1シーン
ノラ&ジュリアン

作中幾度となく登場する名言。この作品、実は結構深いんです。

ノラとリンクして見ていて胸が苦しくなるような鋭い言葉から、ノラの心が動かされる有難い名言までまとめてみました。

以下ネタバレ注意!

あなたの年で“いいもの”は残ってない!

母親からの急所を突く一言「あなたの年で“いいもの”は残ってないのよ」という言葉にグサッときます。

ぽんこつ

そんなこと言われたらこれからの人生、愛し愛される事なんて本当に縁がないように思ってしまうじゃない。

あなたは怯えて尻込みしているだけ!

これも母親からの一言。ノラは「怯えて尻込みしているだけ!」と自分を励まし前向きになるよう言われます。

この自分を変えるとかじゃなく、今の“自分を励ます”っていうのはちょっと良い事だなと思いました。

ぽんこつ

自分自身が変わるわけではなく、そのままの自分をアップデートし進化していくというのは理想的ですよね。

今の女性はチャンスや選択肢は増えたけど、多すぎて選べない。という彼女の台詞も確かになと思う部分。さすが母。

6年なんて永遠と同じだ!

俳優ニック・ゲーブル(ジャスティン・セロー)とのデート中に、彼が今の仕事を6年続けているノラに対して「6年なんて永遠と同じだ」とコメントするシーン。

ぽんこつ

6年で永遠とか言われたらウン十年働いた人はもはや化石。

フットワークが軽いであろう彼から、冒険できない彼女へ。ある意味これが<現状が全て>ということを大袈裟に皮肉ってるようにも思います。

ノラ、もっと世界を見て!

ジュリアンとのデートでフランスの“マルセイユ”を知らなかったノラ。そんな彼女に対してジュリアンが発した言葉です。ジュリアンが驚くのも無理ない。

ぽんこつ

さすがに私でもマルセイユは知ってるよノラ!

でも狭い世界にハマってしまうと飛び出したくても出来ないのが現実。私だったらちょっとムッとするかもな。これもまたプライドでしょうか?

父親から「人生は短いから有意義に過ごせ」と育てられたジュリアン。ノラはその逆の人生を歩んでいるのです。

好きになったら別な人とも付き合う!

幸せを手に入れかけても失うことに怯え相手の言動に過敏になるノラ。

一度はジュリアンを受け入れるものの、また突然の不安が彼女を襲います。これからは恋人同士になるかもしれないジュリアンに「(今後)別の人とも付き合う?」と聞くと、

「誰かを好きなったらね」とジュリアン。

ぽんこつ

アカーーーン!絶対言っちゃいけないやつww

ノラにとっての恋愛は結婚に直結しているため、そもそもの恋愛に対する考え方が違いすぎる二人。ここからノラがぶっこわれます。そらそーだ!

結婚は契約だから愛することとは違う!

ジュリアンを追いかけオードリーと一緒にパリを訪れたノラ。そこで出会ったマダム・グルネルという謎の老婦人とひと時を過ごします。

会話中「誰かが本当に愛してくれたら結婚したい」と言うノラに、「結婚は契約だから、愛することとはまったく違うのよ」とグルネル。

ぽんこつ

ふ、深い……でも本当にその通りです。

自分を哀れんでいては何も始まらない!

グルネルから焦らずとも結婚にはまだ時間があると励まされるも「(このままじゃ)どんどん年を取るわ」と自虐的なノラへ。

「人の言葉に負けてはダメ、自分を哀れんでいては何も始まらないのよ!」

確かに打ち勝たなくてはいけない他人の言葉。一方的に言われて傷ついていつまでも気になって仕方ない。

ぽんこつ

図らずもおせっかいな言葉ってどうせ無くならないし、言われたほうだけダメージを受け続けるならどこかで開き直って前を向くしかないですね。

自分自身の中に愛と幸せを見つけなさい!

ノラがパリのバーで出会ったジャン=ポール・クレマンという男性。愛する人を求めても良い、独りが嫌だから人は相手を探すのだと。

しかし相手を見つけるのに魔法を求めても、それはあまり期待できない。まずは「自分自身の中に愛と幸せを見つけることが大切」なのだと諭します。

ぽんこつ

これは“そのままの自分”で愛し愛されることを望むノラにとって究極のアンサーではないでしょうか。

U-NEXTやAmazonプライムビデオで視聴が出来ます!

『ブロークン・イングリッシュ』イメージ画像

ブロークン・イングリッシュは『U-NEXT 』や『Amazonプライム・ビデオ』にて視聴ができます。
※2020年7月現在

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まとめ

紆余曲折の人生を歩むノラですが、思い切って一歩踏み出すと物語の展開は割とハッピーな方向へ。『自暴自棄な人生でも奇跡は起こせる』それがこの作品に込められたメッセージです。

リアルを追求するとバッドエンドで終わっても映画としては成り立ったと思うんです。しかし30代独身女性のリアルにロマンチックなシチュエーションがプラスされ私はなんだか救われた気分でした。

すごいドキドキとか、興奮とか、そんな大作映画ではありませんが、たまには自分と向き合って一人静かに鑑賞したい方にオススメです!

出典:movies.yahoo.co.jp,eiga.com,amazon.co.jp

記事の内容は主観を含む場合がありますので、全ての方に当てはまるものでは無い事をご理解ください。また情報は掲載当初のものであり内容に誤りがある場合があります。

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