2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムに採用された藍色。

日本の伝統色でありサッカー日本代表のユニフォームにも採用されるなど、世界からも『ジャパンブルー』として広く認知されていますよね。
私も藍色が好きなのでよくインディゴ染めの衣類などに目がいくんです。
だけど毎回悩むのが「色落ちしないかな?」ってこと。
Tシャツとかだと汗をかいたら色移りも考えられますし、実際に品質表記にも書かれていますよね。
――そこでいろいろ調べてみたんですが……
どうやら“本物”の藍染めは色落ちしないようなんです!
本藍染めは基本、色落ちしない!
ある日私が目撃してしまったのは『藍染めのタオル』。
「色落ちヤバ過ぎでしょ!」「お風呂で使ったらブルーマンになっちゃうんじゃ!?」と
【藍染め=色落ち】
と思い込んでいた私は衝撃を受けました!
そこからいろいろと調べてみると<昔ながらの伝統技法を用いた藍染は基本的には色落ちしない!>ということが分かったんです。
その秘密は『天然灰汁発酵建て』
江戸時代から伝わる『天然灰汁発酵建て(本建て)』という技法を用いたものは『本藍染め』と呼ばれます。
化学薬品を一切使わず天然素材のみで藍を建てる(藍染め液をつくる)伝統技法です。
どうやらこれが色落ちしない藍染めの秘密のようです!
近年では大量生産のもと化学薬品等を使用した『化学建て』という技法が広く浸透しており、このような商品が主に色落ちするみたいです。
「色落ちします!」と堂々と記載されているのをみるとそれが当たり前だと思ってしまいますね。
仮に色落ちしてもすぐ落ちる!
基本色落ちしないと書きましたが、どうやら100%ではないようなんです。
“藍は生き物”と言われるようにその時の藍の体調?具合?なども影響するようです。
その時の染め方や洗い方・天候などにより品質は変わってくる、つまり仕上がりが一定ではないということです。
……しかーーし!
本藍染めは色落ちしても色移りせず、しかも水で流せば落ちるんです!
なんとっ!素晴らしい!
ただしこの技法を用いた藍染めは大量生産が難しく、手間やコストがかかることから現代では一般的ではありません。
この方法を用いる藍染め工房も全体の1%程度と非常に貴重な存在となっています。
本藍染めとインディゴ染めの違い
ファッション雑誌やブランドショップで手軽に購入できる衣類なんかはよく『インディゴ染め』といった表記がされています。
これは一般的に合成インディゴを使用した物で、化学薬品が用いられているため色落ちが考えられる染色方法です。
この類ですね、私がいつも見ているのは…
とは言えインディゴのジーンズの色落ちなんかは味があってそれはそれで必要不可欠と思うんです。
それぞれの良さを理解して購入したいですね!
おすすめの本藍染製品
調べてみると手間隙かかっているだけあってお値段は可愛くないのが実際のところ。メーカーにもよりますがTシャツなんかでも1万円前後、ワンピースとかコート等は2~3万以上。。
ですがやっぱり物が良いには違いないです!
私が注目した物をちょっと紹介します!
本藍染バスタオル

凄い欲しい!これが色落ちを怪しんだタオルです。だだの私の勉強不足でしたね(笑)
税別で¥39,000~となっています。
本藍染のレザーウォレット

これはもっと衝撃でした!このブランドは最高級のイタリアンレザーを本藍染めにしています。
めちゃくちゃカッコいいのでこれはまた別記事にするかもしれません!
阿波本藍染
日本の藍染めと言えば思い浮かぶのは徳島産の有名な『阿波藍』の染め物。
藍染めの元となる藍染料「蒅(すくも)」づくりの本場として、現在もその伝統が引き継がれ、徳島でつくられた蒅(すくも)を阿波藍と呼びます。
この阿波藍を使用した藍染めにも『本建て』と『化学建て』があります。
その中で天然素材だけを使用した阿波藍の藍染めには証明書の発行がされているようです。
全ての商品に対してかは不明ですが、わかりやすくて良いですね!
まとめ
藍染って非常に奥が深いんですね~、調べるほど興味深く非常に勉強になりました。情報が入り乱れまとめるのも難しかったです。。(間違っていたらごめんなさい)
最後に伝えたいこととして本藍染めが本物だから、化学建てや合成インディゴは偽物だというわけではありません!
それぞれの良さがありますし、私も普通に今後も購入するつもりです(笑)
ただ、色落ちしないという観点からは本藍染めが間違いないということでした!